Razerのワイヤレスゲーミングヘッドセット「BlackShark V3 Pro」を実機レビューしました。
10msの超低レイテンシーで遅延がほぼ無く、50mmドライバーでクリアな音質のヘッドセットです。
BlackShark V3 Proの特徴やどんな人向けのヘッドセットなのか?など、わかりやすく紹介します。
実際に使って感じた良かった点・気になる点もまとめていますので、この記事を参考にしながら購入をしてください。

メーカーから提供いただいた製品ですが、正直にレビューしました。その結果、“これは本気でおすすめできる!”と感じています。
\最大70時間駆動!遅延が無いヘッドセット!/

超軽量で8000Hzのポーリングレートに対応したRazer DeathAdder V4 Proのレビューもしています。こちらも是非ご覧ください。

BlackShark V3 Proの大きな特徴3つ

BlackShark V3 Proは、eスポーツ向け製品の評価・人気ランキングで世界的に定評のあるProsettings.netのヘッドセット部門において、最高評価を獲得・維持しているBlackShark V2 Proの後継機です。
↓2025年9月現在、先代のBlackShark V2 Proは1位で★4.5を獲得中

そんなBlackShark V3 Proの大きな特徴を3つに絞って紹介します。
- 超低レイテンシーで遅延がほぼ無い
- 高音質を実現 TriForce バイオセルロース 50mm ドライバー
- 70時間のバッテリー持続時間
①超低レイテンシーで遅延がほぼ無い
BlackShark V3 Proに使われる「第2世代 RAZER HYPERSPEED WIRELESS」は10msという超低レイテンシー(低遅延)を実現した最速ワイヤレス技術です。

これまでのワイヤレスヘッドセットよりもさらに10msまで遅延を抑え込むことで、よりリアルタイムにゲーム音を聞くことができます。


ここまで遅延が少ないと、リアルタイムと同じ!実際に使ってみても遅延は全く気になりませんでした!
②第2世代 TriForce バイオセルロース ドライバーで高音質を実現
BlackShark V3 Proには「第2世代 Razer TriForce バイオセルロース 50mmドライバー」が搭載されています。

バイオセルロースは高級ヘッドホンに採用され、その音質の高さに定評があります。
植物由来の繊維状素材で、音質はナチュラルで温かみのある音を出しやすく、解像度と心地よさのバランスが取れます。
金属やプラスチックの振動板に比べ、音の響きが自然で耳障りになりにくいのが特徴です。

BlackShark V3 Proを使った感想は、音がとても自然ということ。変に加工された感じはなく、細かい音まで表現されていて驚きました。
③最大70時間のバッテリー持続時間
BlackShark V3 Proのバッテリーは最大70時間。1日2時間使っても、約1か月使える計算になります。

BlackShark V3 Proは15分の充電で約6時間の再生が可能なため、バッテリーが無くなっても短い充電時間ですぐに使えるようになります。

1度の充電で長時間使えるのは嬉しいですね。長時間のゲームプレイでも安心できます。
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BlackShark V3 Proの仕様
BlackShark V3 Proの仕様を3つの部門に分けて紹介します。
ヘッドホン

ドライバー | 第 2 世代 Razer TriForce バイオセルロース 50 mm ドライバー |
周波数特性 | 12 Hz – 28 kHz |
インピーダンス | 32Ω@1kHz |
イコライザー | 最大9個 ヘッドセットに保存可能 |
感度 | 100dBSPL/mW@1kHz(HATS測定) |

音質はとてもクリアで細かい音まで聞こえます。標準イコライザーでも全然問題なし!ゲームプレイに最適です!
マイクロフォン

マイク | 取り外し可能 Razer HyperClear フルバンド 12 mm マイク |
周波数特性 | 100 Hz – 10 kHz |
信号対雑音比 | ≥ 68 dB |
サンプリングレート | 最大 48 kHz |
感度 | -42 ± 3 dBV/Pa |
指向性 | 単一指向性 |

とても音が綺麗で、フレンドからも良く声が聞こえると言われました!
その他の仕様と付属品
接続方法 | 2.4 GHz / Bluetooth / USB 有線 / 3.5 mm ※2.4 GHzとBluetoothの同時接続可能 |
Bluetooth コーデック | AAC、SBC |
サラウンド サウンド | THX Spatial Audi (Windows 11 23H2 以降) 3D TempestAudio (PS) Windows Sonic on XBOX |
バッテリー | PCで最大70時間 Xbox・PSで最大48時間 |
カップ内径 | 66 × 45 mm |
イコライザー | 最大9個 ヘッドセットに保存可能 |
その他機能 | アクティブノイズキャンセレーション |
重量 | 367g |
本体以外の付属品はこちらです。

- 無線接続用ドングル
- 取り外し可能フルバンド 12mm マイク
- Type A – Type C ケーブル(150cm)
- 3.5mm TRRS – USB-C 変換ケーブル(150cm)
- 製品情報ガイド+ステッカー

製品情報ガイドの文字が小さく読みにくいので、マスターガイドを見た方がわかりやすいです。
>>Razer Blackshark V3 Pro マスターガイド
BlackShark V3 Proの高級感がある外観
BlackShark V3 Proはワイヤレスのゲーミングヘッドセットです。

イヤーカップは楕円形。左側にはボリュームノブが付いています。

ゲーミングデバイスによく見るLEDライティングはなく、イヤーカップのRazerロゴも光りません。

ヘッドバンドは合皮性でRAZERのロゴ。縫製は丁寧で、高級感があります。

ヘッドバンドのクッションは通気性が良く、とても柔らかい素材です。頭を押し付けるような硬さは無く、装着感は良いです。

ボリュームノブは直径13mm、高さ1cmの円筒形。見えなくてもすぐに場所がわかるので、ゲーム中でも操作しやすいです。

イヤーカップのカバーは磁石で付いていて、簡単に取り付け可能。カバーを取ると、右側にバッテリーが入っています。

今後発売予定のイヤーカップカバー。プロeスポーツチームのデザインで、好きなチームを応援できます。

イヤーパッドはサラサラした手触り。暑い部屋でも蒸れは少なく、装着感は優しく自然です。

ただ残念なことに、イヤーパッドは取り外すことができない仕様とのこと。(Razerに確認済み)

4万円もするヘッドセットなので、長期間使用することを考えると、イヤーパッドは交換できるようにしてほしかったですね・・・
イヤーカップは内側と外側に、それぞれ15度ずつ角度が付けられます。これだけ角度調整ができれば、ほとんどの人の頭にフィットしますね。


取り外し可能のRazer HyperClear フルバンド 12 mm マイク。最初からポップガードが付いています。

マイクの変形は自由度が高く、自分の口元に合わせやすいです。

イヤーカップ部分の長さ調整は30mm。けっこう長く伸ばせるので、ヘッドバンドが頭の頂点に強く当たらないように調整することも可能です。

BlackShark V3 Proの側圧は極端に強くはありません。筆者は眼鏡をかけて使用していますが、眼鏡のフレームが痛いと感じることはありませんでした。(側圧の感じ方は個人差があります)

左側のイヤーカップには、ボリュームや電源ボタンなどが付いています。

- ボリュームノブ
- マイク取り付け端子
- 充電・有線接続用USB
- LEDランプ
- 電源ボタン
- マイクミュートスイッチ
⑤の電源ボタンはメディアボタン機能も持っており、ボタンを押す回数で音楽や動画の操作ができます。
- 1回押す:再生、停止
- 2回押す:次の曲
- 3回押す:前の曲
右側のイヤーカップにもボタンやダイヤルがあります。

- Smart Switchボタン
- ゲーム・チャット音 バランスホイール
- ノイズキャンセリングボタン(ANC)
⑦のSmart Switchボタンは、以下の操作ができます。
- 短く1回押す:イコライザープリセットを切り替え
- 短く2回押す:接続モード切り替え(2.4GHz → Bluetooth → 同時接続)
⑧のゲーム・チャット音 バランスホイールは、Synapseを使ってEQの足音調整かマイクモニタリング(側音)調整機能に変更が可能です。

BlackShark V3 Proは、本体だけでも操作できる機能が多く、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、難しい操作が無くすぐに慣れてしまい、とても便利であることが実感できます。

色々な機能が使えますが、本体の操作感が良く、スマートにまとまったヘッドセットです。
\ワイヤレスの快適さと高音質を両立できる!/

BlackShark V3 Proの豊富な機能!
次はBlackShark V3 Proの多機能性について紹介です。
必要な基本機能はもちろん、拡張性もあるヘッドセットです。
- Synapseで好みの音質にカスタマイズ
- Razer Audio Appでもカスタマイズ可能
- 2.4GHz+Bluetoothでゲーム+スマホ通話も可能
- 周囲の雑音を軽減するノイズキャンセリング
- ゲームとチャットバランスをダイヤルで調整
Synapseで好みの音にカスタマイズ

BlackShark V3 ProはPCソフトのRazer Synapseで、音質やボリュームなどがカスタマイズできます。
プリセットは最大9個登録可能。
用途別に音質を作り、BlackShark V3 Proのボタンで切り替えることができます。

イコライザーはBlackShark V3 Pro本体に保存されるので、常にSynapseを開いておく必要はありません。
Razer AudioでPCが無くてもカスタマイズできる
BlackShark V3 Proは、スマホアプリのRazer Audioでも音質や設定のカスタマイズが可能です。




PCが無くても、スマホがあればカスタマイズできるのは嬉しいですね!
2.4GHz+Bluetoothでゲーム+スマホ通話も可能
BlackShark V3 Proは2.4GHzとスマホなどのBluetooth機器に同時接続ができ、ゲーム中にスマホの通話や音楽を聴くことが可能です。

↓スマホと同時接続すれば、こんなことができるようになります。
- ゲーム+通話(LINE、Discord、PSアプリなど)
- ゲーム+音楽
- ゲーム+YouTube
筆者の使用例:PC版Codプレイ+スマホのPSアプリ通話でチャット。フレンドがPS版Codのため、スマホのPSアプリでチャットをしていました。
※PS5はDiscordが使えますが、フレンドが使っていないため、PSアプリで通話しています。

ゲーム画面を切り替えることなく、スマホ操作で好きな音楽を聴けるのが良いですね!
周囲の雑音を軽減するノイズキャンセリング
BlackShark V3 Proは、アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されています。

周囲の軽い雑音(クーラー、扇風機、風など)なら、ほぼ無音に近い状態まで雑音を軽減する機能です。
ただし、近くを通る車や工事の大きな音など、あまりに大きい音は軽減しきれません。
また、ノイズキャンセリング以外に、環境認識モードという、周囲の音が聞き取れるモードも搭載。ヘッドセットをしながら周りの音を聞いたり、人と話をすることができます。

ノイズキャンセリングを使うと、クーラーの音ぐらいならほぼ聞こえなくなります。音に集中したいときに使うと良いでしょう。
ゲームとチャットバランスをホイールで調整
ゲーム中にゲーム音とチャット音のバランス調整をしたいと思ったことがないでしょうか。
BlackShark V3 Proは、本体に付いているダイヤルで簡単にゲーム音とチャット音(Discordなど)のバランス調整ができます。(どちらの音を大きく聞かせるかの比率調整)

※ゲームやチャット音声のボリューム自体は、それぞれ個別で調整が必要です。

PCやDiscordの設定画面を開く必要が無く、ゲームを中断せずにバランス調整ができるのは嬉しいですね。
THX SPATIAL AUDIOに過度な期待は禁物
Synapseでサラウンドサウンドの「THX SPATIAL AUDIO」を設定することができます。

サラウンドサウンドは空間の広がりを疑似的に作り出し、迫力は増します。
映画や音楽ではダイナミックな音を聞くことができますが、ゲームでは微妙です。
あくまで個人的感想ですが、サラウンドサウンドは音に極端に加工が入り、音の方向性が曖昧になるため、特にFPSシューター系のゲームには向いていないと感じました。

THX SPATIAL AUDIOは好き嫌いが分かれる音質です。気に入らなければ無理に使う必要はありません。
\迷っている方こそ手にしてほしい!きっと満足できるはず!/

Synapseでできるカスタマイズ
SynapseでBlackShark V3 ProのEQ(イコライザー)やマイクの調整などができます。
ここでは、Synapseでできるカスタマイズをカテゴリ別で紹介します。

主に使うのはサウンドのEQのカスタマイズかな。その他は変更しなくても全く問題ありません。
サウンド
サウンドは音質・音量に関するカスタマイズができます。


- ゲーム・チャット音 バランスホイールの機能変更
- ステレオとTHX SPATIAL AUDIOの切り替え
- EQカスタマイズ(最大9個設定可能)
- ゲームプロファイル設定
- 音量調整
エンハンスト
エンハンストは接続やノイズキャンセリング、オーディオ強化などの設定をするページです。

- 超低レイテンシーのオン・オフ
- アクティブノイズキャンセリングのオン・オフ、強度調整
- インコールオーディオミックス
- オーディオ強化
マイク
マイクは、マイク音量やイコライザー、側音強度が設定できます。

- マイク(ボリューム調整)
- マイク強化
- マイクイコライザー
- マイクモニタリング(側音)
電源
電源は、ドングルのLEDに表示する項目や、パワーセービングについて設定するページです。

- インジケーターLED
- ワイヤレスパワーセービング
デモ
デモのページは、ステレオとTHX SPATIAL AUDIOのサンプル動画が再生できるページです。

BlackShark V3 Proの設定では使いません。
\ゲーム環境をワンランク上げたい人に最適な一台!/

他のヘッドセットと比べてどう?

ゲーミングヘッドセットを10個以上使ってきた筆者の感想です。
BlackShark V3 Proは約4万円と高価ですが、同価格帯や他社のワイヤレスヘッドセットと比べても性能は頭一つ抜けています。
特に以下の3つは他社製品ではなかなか実現できていない強みです。
- 超低遅延10ms
- 最大70時間のバッテリー駆動
- 同時接続対応
音質もバイオセルロースドライバーによって自然で解像度の高いサウンドを楽しめるため、FPSなどの競技シーンでも有利に感じます。
価格以上の性能を求める人には、最有力候補となるモデルです。
BlackShark V3 Proを使って感じた良いところ・気になるところ
筆者の主観ですが、BlackShark V3 Proを実際に使って感じたメリット・デメリットをまとめました。
良いところ
- 音質はカスタマイズしなくてもクリアで綺麗。
- 細かい音までしっかり聞き取れる解像度。
- 特にFPS系で足音や爆発音の聞き分けやすく、手放せなくなる。
- ボリュームやEQ切り替えなど、本体だけで各種操作が完結するから楽。
- マイクの音質が高い。フレンドからも音が良いと言われている。
- 2.4GHz+Bluetoothの同時接続が便利。スマホと同時使用が何かと便利。
- バッテリー持続時間が長い。頻繁に充電する必要が無い。
音質の良さや多機能性を活用した使い方で、大きなメリットを感じました。
細かい音まで聞きやすいため、ゲームで活躍するヘッドセットです。

音質はとても良く、一度使うと手放せなくなるヘッドセットです!
気になるところ
- 価格が高い → 確かに高価ですが、その分長く安心して使える耐久性と性能があります。
- 367gで重い → 重さは感じますが、イヤーパッドやヘッドバンドの柔らかさで快適さは十分に確保されています。
- サラウンドサウンドは微妙 → 逆に言えば、ステレオの解像度が高い。FPSではむしろ有利に働きます。
- イヤーパッドが交換できない。

ヘッドセットで4万円と言われると少し考えてしまいますよね。。。ただ、価格に見合うだけの音質や性能はあるので、後悔することは無いはずです!
\高性能なヘッドセットを長く使いたい方に!/

BlackShark V3 Proは高額だけど満足度も高い
BlackShark V3 Proは約4万円と安い買い物ではありません。
けれども、実際に使ってみると音質の良さや操作性、同時接続の便利さなど「価格に見合う価値がある」と実感できます。
細かな音を逃さない解像度はFPSなど競技系ゲームで大きな強みになり、70時間バッテリーで充電の手間も少ないです。
確かに高額ですが、長く安心して使えるヘッドセットを探している人には強くおすすめできます。

メーカー提供ですが、使ってみて“これは長く安心して使える製品だ”と確信しました。後悔しない選択になるはずです!
\快適さと音質の両立!購入するなら今がベスト!/

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