- ケースファンを替えると、温度や騒音がどれくらい変わるのか知りたい
- 120mmファンから140mmファンに替える意味があるのか知りたい
- Sudokoo MACH140の静音性や冷却性能を知りたい
結論から言うと、Sudokoo MACH140は純正ファンと比べて同じ騒音ならよく冷え、同じ冷え方ならずっと静かな、30mm厚の140mmケースファンです。

- PCに組み込んだ状態で、同じ回転数なら純正の120mmファンより最大6.7dB静か(約1,050rpm時)
- 純正ファン全開と同じ騒音で、ゲーム中のGPU温度が3.0℃、CPU温度が2.8℃低い
- 純正ファン全開と同じくらいの冷え方を、約14dB静かに実現
- 低回転ではファンの音がほとんど聞こえない静かさ
- LCPフレームとFOC制御モーターを採用した高品質な作り
- 6年間の長期保証
※30mm厚のため、ケースによっては取り付け位置やコネクタの干渉に注意が必要です
本記事では、PCケースに付属していた120mmファン(Antec P12 PWM)と、騒音・温度を実測で比較しました。
ナオ低回転だとファンの音がまったく聞こえず、CPUクーラーやグラボの音だけが目立つくらいでした。
\静かでよく冷える140mmファン/
Sudokooってどんなブランド?
Sudokooは、シンガポールのArkfusion Pte. Ltd.が展開するPC冷却ブランドです。
日本ではまだ聞き慣れない名前かもしれませんが、2025年のCOMPUTEXでブランドとしてデビューし、2026年のCESにも出展するなど、海外では存在感を強めています。

ブランド名はLinuxコマンドの「sudo」に由来しており、上級者向けの制御性やカスタマイズ性を意識したネーミングです。
今回紹介するMACH140やMACH120といった単体ファンに加え、SK700V MACHのような空冷クーラー、ENERGLO 360のような簡易水冷まで、冷却製品に特化したラインアップを展開しています。

ナオSK700V MACHに付いていたファン「MACH120」の140mm版が、今回のMACH140です。
Sudokoo MACH140の外観と特徴

| Sudokoo MACH140 | Antec P12 PWM(純正) | |
|---|---|---|
| サイズ | 140×140×30mm | 120×120×25mm |
| 回転数 | 500~2,200RPM±10% | 1,400±200RPM(最大) |
| 風量(最大) | 129CFM | 60.4CFM |
| 静圧(最大) | 5.91mmAq | 1.29mmH₂O |
| 騒音(公称) | ≤39.9dB(A) | 12.1~34.49dB(A) |
| ベアリング | ハイブリッド流体軸受 | 油圧ベアリング |
| コネクタ | 4ピンPWM | 4ピンPWM |
| LED | 白色LED(スイッチでオフ可) | なし |
| 重量 | 278g | - |
| 保証 | 6年 | 1年 |
| 価格 | 5,080円(1基) | ケース付属 |
スペックを並べると、MACH140は風量が約2倍、静圧は4倍以上と、純正ファンを大きく上回っています。
フレームと羽根には、LCP(液晶ポリマー)とガラスファイバーを組み合わせた素材を採用。

一般的な25mmより厚い30mm厚のフレームで、高回転でも変形しにくい作りです。

純正のP12と並べると、厚みの違いはひと目でわかります。

モーターには、3相・10極・12スロットのFOCクローズドループ制御を採用しています。回転数を細かく制御できるため、低回転でも滑らかに回るのが特徴です。
軸受は、日本のポーライト社がカスタマイズしたハイブリッド流体軸受。耐久性と静音性を高めています。

フレームの四隅(ネジ穴のまわり)にはラバーパッドが付いています。ファンの振動がケースに伝わるのを抑えて、取り付けたときのノイズを減らす工夫です。

中央のハブは透明になっていて、白色LEDでモーター部分を照らします。

LEDに派手さはなく、あくまでモーター部分を見せるための光という印象。「光るPC」のような雰囲気にはならないので、不要ならハブ背面のスイッチでオフにして問題ありません。

フレームのサイドパネルは取り外しができ、公式サイトでは3Dプリント用のデータが配布されています。3Dプリンターがあれば、自分好みのデザインのサイドパネルを作れます。

MACH140の大きなポイントは、30mm厚のフレームと高い静圧です。風の抵抗が大きいメッシュやラジエーターでも、しっかり風を送り込める設計です。
ナオ手に取ると、羽根の厚みとずっしりした重さで、作りのよさが伝わってきます。
\30mm厚の高静圧140mmファン/
MACH140の付属品

- ファン本体
- 取り付けネジ(短いネジ)
- 取り付けネジ(長いネジ)
- 取り付けネジ(長いネジ+メスネジのセット)
- 延長ケーブル
- 説明書類
取り付けネジは3種類が付属しています。今回は「長いネジ+メスネジのセット」を使い、ケースのフロントに問題なく固定できました。

ナオ30mm厚のファンに合う長さのネジまで入っているので、別途用意する必要はありませんでした。
MACH140の取り付けと注意点
今回は、PCケース「Antec FLUX」のフロントに、MACH140を3基取り付けました。

ネジの取り付けは簡単です。付属の「長いネジ+メスネジのセット」で、しっかり固定できました。

各ファンにはオスとメスのコネクタが付いていて、3基を数珠つなぎ(デイジーチェーン)にし、マザーボードのファン端子1つにまとめて接続できます。
ただし、30mm厚ならではの注意点が2つありました。
注意点①:厚みでフロントカバーが閉まらないことがある
最初、フロントの一番下に合わせて取り付けたところ、30mmの厚みが干渉して、ケースのフロントのメッシュカバーが閉まりませんでした。


取り付け位置を1cmほど上にずらすと、問題なくカバーを閉められました。

注意点②:ケーブルが短く、コネクタが本体に近い
MACH140のケーブルは短く、連結用のコネクタがファン本体のすぐ近くにあります。

取り付ける位置によっては、このコネクタがケースのフレームに当たって、取り付けにくくなりました。
また、ケーブルが短いため、マザーボードやファンハブにつなぐには付属の延長ケーブルが必須です。

付属の延長ケーブルはコネクタ部分が長く、ケース背面のファンハブにつなぐと、背面のフタが閉まりませんでした。
そのため今回は、ファンハブを使わず、マザーボードのファン端子に直接つないでいます。
ナオケーブルがあと3cmほど長ければ、コネクタの位置をもっと自由にできたと思います。

取り付け自体は簡単ですが、30mmの厚みと短いケーブルは、ケースによって干渉の原因になります。購入前に、取り付ける場所の余裕を確認しておくと安心です。
\6年保証の高品質ファン/
冷却性能・静音性の検証
PCケース付属の120mmファン(Antec P12 PWM)×3と、MACH140×3を付け替えて、騒音と温度を比較しました。
テスト環境
| CPU | Ryzen 7 9700X |
| GPU | GeForce RTX 5070 Ti |
| CPUクーラー | ID-COOLING FROZN A620 PRO SE(ファン50%固定) |
| PCケース | Antec FLUX |
| フロントファン | P12 PWM×3(ファンハブ経由) MACH140×3(デイジーチェーンでマザーボードに接続) |
| 背面ファン | ケース付属の140mm×1(50%固定) |
| GPUファン | 70%固定 |
| 室温 | 24~25℃(湿度50~60%) |
| 温度テスト | Cinebench R23 マルチ(10分) FF14 黄金のレガシー ベンチマーク(4K・最高品質)を4回連続で回し、4回目を記録 |
| 騒音テスト | アイドル時に、フロント付近に置いたスマートフォンのアプリで計測 |
ケースファンの違いがCPU温度にも表れやすいよう、CPUクーラーは空冷を使いました。
CPUファン・GPUファン・背面ファンの回転数は固定して、フロントファン以外の条件をそろえています。
騒音の比較(同じPWM)
まずは、ファンの設定(PWM)を同じにしたときの騒音です。
騒音(同じPWM)
| PWM | P12(純正) | MACH140 |
|---|---|---|
| 30% | 36.5dB (709rpm) | 34.3dB (865rpm) |
| 50% | 44.3dB (1,054rpm) | 43.9dB (1,238rpm) |
| 75% | 53.7dB (1,376rpm) | 57.2dB (1,700rpm) |
| 100% | 58.4dB (1,642rpm) | 63.3dB (2,184rpm) |
50%までは、回転数が高いにもかかわらず、MACH140のほうが同じか少し静かな結果でした。
一方で75%以上では、MACH140のほうがうるさくなります。最大回転数が2,200RPMと高く、そのぶん音も大きくなるためです。
ナオ低回転ではMACH140の音がまったく聞こえず、CPUクーラーやグラボの音だけが目立つくらいでした。50%を超えると音は大きくなりますが、ヘッドホンをしていれば気になりません。
騒音の比較(同じ回転数)
次に、MACH140の回転数をP12に合わせて、同じ回転数のときの騒音を比べました。
騒音(同じ回転数)
| 回転数 | P12(純正) | MACH140 | 差 |
|---|---|---|---|
| 約710rpm | 36.5dB | 30.8dB | -5.7dB |
| 約1,050rpm | 44.3dB | 37.6dB | -6.7dB |
| 約1,380rpm | 53.7dB | 50.7dB | -3.0dB |
| 約1,650rpm | 58.4dB | 56.2dB | -2.2dB |
PCに組み込んだ状態では、同じ回転数ならすべての回転数でMACH140のほうが静かでした。とくに約1,000rpmまでの低~中回転では、5~7dBも差があります。
140mmのMACH140は羽根が大きいので、同じ回転数なら風量も多くなるのが一般的です。より多くの風を送りながら、音は静かという結果です。
PCに組み込んだ状態では、同じ回転数ならMACH140は純正ファンより最大6.7dB静かです。
ゲーム中の温度(FF14 4K)
グラボの熱でケース内が温まるゲーム中の温度を、FF14ベンチマーク(4K・最高品質)で比べました。
| 条件 | 騒音 | GPU温度 平均(最高) | CPU温度 平均(最高) |
|---|---|---|---|
| P12 50% | 44.3dB | 74.3℃ (81℃) | 62.7℃ (74.8℃) |
| MACH140 50% | 43.9dB | 72.8℃ (79℃) | 61.2℃ (72.1℃) |
| P12 100% | 58.4dB | 74.3℃ (81℃) | 60.9℃ (72.8℃) |
| MACH140 100% | 63.3dB | 71.4℃ (78℃) | 58.2℃ (69.4℃) |
同じ50%どうしでは、MACH140のほうがGPU・CPUともわずかに低い結果でした。
注目したいのは、P12は50%から100%に上げても、GPU温度がまったく変わらなかったことです。MACH140は回転数を上げるほど、GPU温度も下がっています。
同じ騒音での比較
同じPWMでは、回転数が高いMACH140が有利です。
そこで、MACH140の回転数を調整して、P12の100%(58.4dB)とほぼ同じ騒音(58.1dB)にしたときの温度を比べました。
同じ騒音(約58dB)でのFF14中の温度
| 項目 | P12 100% (58.4dB) | MACH140 80% (58.1dB) | 差 |
|---|---|---|---|
| GPU温度 平均 | 74.3℃ | 71.3℃ | -3.0℃ |
| CPU温度 平均 | 60.9℃ | 58.1℃ | -2.8℃ |
同じ騒音で比べると、MACH140はGPU温度が3.0℃、CPU温度が2.8℃低い結果になりました。
純正ファンを全開にしたときと同じうるささで、MACH140はGPUもCPUも約3℃よく冷える結果です。
ナオフルタワーのFLUXはもともと熱がこもりにくいので、正直、ケースファンを替えても差は出ないと思っていました。温度計の動き方が違うのは、見ていてもわかりました。
同じ冷え方での比較
今度は逆に、冷え方が同じくらいになる条件で、騒音を比べました。
純正のP12を全開(100%)にした状態と、MACH140を50%にした状態です。
| 項目 | P12 100% | MACH140 50% | 差 |
|---|---|---|---|
| 騒音 | 58.4dB | 43.9dB | -14.5dB |
| GPU温度 平均 | 74.3℃ | 72.8℃ | -1.5℃ |
| CPU温度 平均 | 60.9℃ | 61.2℃ | +0.3℃ |
| ケース内温度の上がり幅 | +2.2℃ | +2.2℃ | ±0℃ |
MACH140は50%でも、純正ファンを全開にしたときとほぼ同じ冷え方でした。GPU温度はむしろ1.5℃低くなっています。
それでいて騒音は14.5dBも低い結果です。14dB以上の差があると、耳で聞いてもはっきり静かになったとわかります。
MACH140は、純正ファン全開と同じくらいの冷え方を、約14dB静かに実現できます。
ケース内温度
グラボの近くに温度計を置いて、ケース内の温度も記録しました。室温が完全に一定ではないため、アイドル時からの上がり幅でも比べています。

| 条件 | アイドル | FF14後 | 上がり幅 |
|---|---|---|---|
| P12 50% | 25.9℃ | 28.1℃ | +2.2℃ |
| P12 100% | 25.7℃ | 27.9℃ | +2.2℃ |
| MACH140 50% | 25.3℃ | 27.5℃ | +2.2℃ |
| MACH140 80% | 25.3℃ | 26.1℃ | +0.8℃ |
| MACH140 100% | 25.3℃ | 25.9℃ | +0.6℃ |
P12は50%でも100%でも、ケース内の温度が2.2℃上がりました。
MACH140は80%以上にすると、上がり幅が0.6~0.8℃まで小さくなっています。グラボから出た熱を、それだけ素早くケースの外へ追い出せているということです。
CPUだけに負荷がかかる作業(Cinebench)
| PWM | P12(純正) | MACH140 |
|---|---|---|
| 50% | 65.7℃ | 64.7℃ |
| 80% | - | 64.9℃ |
| 100% | 65.9℃ | 64.6℃ |
Cinebench中のCPU温度は、どの条件でも差が約1℃と小さい結果でした。
Cinebench中はグラボがほとんど発熱しないため、ケース内の空気が室温に近いままです。そのため、ケースファンを強くしてもCPU温度は変わりにくくなります。
ケースファンの効果が出やすいのは、グラボがケース内に熱を出すゲーム中です。CPUだけを使う作業では、ファンを替えても温度はほとんど変わりません。
\同じ騒音ならよく冷える140mmファン/
120mmから140mmに替える意味はある?
ケースファンを選ぶときに迷うのが、「120mmから140mmに替える意味はあるのか?」という点です。
140mmに替えるメリットは、風量に余裕があるので、回転数を下げても十分に冷やせることです。「同じ冷え方でもっと静かにしたい」「同じ騒音でもっと冷やしたい」なら、交換する意味があります。一方で、CPUだけを使う作業が中心なら、ケースファンを替えても温度はほとんど変わりません。
140mmファンは羽根が大きいため、同じ風量を低い回転数で出せます。回転数が低いぶん、静かにしやすいのが一般的な特徴です。
今回の検証でも、純正ファン全開と同じくらいの冷え方を、MACH140は50%の回転数で約14dB静かに実現できました。同じ騒音で比べれば、GPU・CPUとも約3℃低くなります。
交換する前には、次の2点を確認しておきましょう。
- PCケースのフロントが、140mmファンの取り付けに対応しているか
- 30mm厚のファンを付けても、カバーやケース内のパーツと干渉しないか
ナオゲームをよくする人ほど、交換の効果を実感しやすいと思います。
価格と保証
| 項目 | Sudokoo MACH140 |
|---|---|
| 価格(1基) | 5,080円 |
| 3基そろえた場合 | 15,240円 |
| 保証期間 | 6年 |
MACH140は1基5,080円。フロントに3基そろえると、約15,000円になります。
ケースファンとしては高めの価格ですが、30mm厚のLCPフレームやFOC制御モーターなど、作りは上位クラスです。
保証期間も6年と長く、純正ファン(P12は1年)と比べて、長く安心して使えます。
価格は高めですが、静音性・冷却性能・6年保証まで含めて考えると、長く使えるケースファンです。
\6年保証の高品質ファン/
Sudokoo MACH140のメリット・デメリット――同じ騒音ならよく冷える、静音重視の140mmファン
| メリット | デメリット |
|---|---|
| PCに組み込んだ状態で、同じ回転数なら純正ファンより最大6.7dB静か 同じ騒音でGPU・CPUとも約3℃よく冷える 純正ファン全開と同じくらいの冷え方を約14dB静かに実現 低回転ではファンの音がほとんど聞こえない 30mm厚・LCPフレーム・FOC制御モーターの高品質な作り デイジーチェーンで3基をまとめて接続できる サイドパネルを3Dプリントでカスタマイズできる 6年間の長期保証 | 1基5,080円と価格が高め 30mm厚でケースのカバーなどと干渉することがある ケーブルが短く、コネクタが本体に近い 延長ケーブルのコネクタが大きく、取り回しに注意 最大回転時は63.3dBとうるさい 白色LEDは控えめで、光らせたい人には物足りない |
Sudokoo MACH140は、静かさと冷却性能を両立したい人に適した140mmケースファンです。
同じ騒音ならゲーム中のGPU・CPUとも約3℃低く、純正ファン全開と同じくらいの冷え方なら約14dB静かになりました。
一方で、30mmの厚みや短いケーブルは、ケースによって取り付けの邪魔になります。購入前に、取り付ける場所の余裕は確認しておきましょう。
ゲーム中のPCを静かに、しっかり冷やしたい人におすすめのケースファンです。
ナオ熱がこもりにくいケースでも差が出たのは驚きでした。静かさを重視する人には、ぜひ試してほしいファンです。
\同じ騒音ならよく冷える140mmファン/











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